Kyoto Bach Solisten協奏曲シリーズVol.14 C.P.E.バッハ フルート協奏曲2024/10/12京都府民ホールアルティ フルート 福代珠美
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- Опубликовано: 24 дек 2024
- ごあいさつ
本日は、京都・バッハ・ゾリステン協奏曲シリーズコンサートにおいでいただきまして、誠にありがとうございます。
協奏曲シリーズは、古典派以降の作品を取り上げたものと、オールバッハプログラムの二通りでお届けしています。
私たち京都・バッハ・ゾリステンは、いわゆる室内オーケストラで、コントラバスは1人で演奏します。またヨーロッパでは良く見られる、バッハを専門にするバッハ合奏団というカテゴリーに属しています。この中には、バッハ当時の古楽器を使い、ピッチも当時に合わせて低いピッチで演奏する団体と、私たちのように現代の楽器を使って、現代のピッチで演奏する団体の二通りが存在しますが、バッハ以前の作品を扱う場合は古楽器のほうが有利になり、反対にバッハ以降の作品の場合は現代の楽器で充分対応できます。どの時代の作品であっても、オリジナルの音を追求する事はとても意義深いことですし、私も興味は持っています。しかし、作曲した当時と「人間」自体に違いが生じていることから、完璧なオリジナルの音の再現は難しく、あえて言葉を選ばずに言えば、やはり現代の楽器で、今の人間の感覚で音楽をするのが自然な方法ではないかと感じています。
さて、日本にも沢山いらっしゃる若い優秀な演奏家の方々が協奏曲を演奏する機会を設けて、ソリストとオーケストラと指揮者が三位一体となって調和を目指そうとスタートした協奏曲シリーズは、今年で9年が経ち、第1回のソリストを努めてくださった福代珠美さんに再び出演していただけるのも嬉しい限りです。人と人が繋がるように、コンサートが途切れる事無く継続しているのは、ご来場くださる皆様をはじめ、御支援いただいている方々のお陰であると改めて感謝致します。若い素晴らしいソリストとともに協奏曲の醍醐味を肌で感じていただき、「音楽」が皆様の心に響いたなら、これに勝る幸せはありません。
それでは、ごゆっくりお聴きください。
京都・バッハ・ゾリステン
主宰・音楽監督 福永吉宏